NIP14(トロント)編

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トロントについて

トロントは、カナダの東部、五大湖の一つオンタリオ湖に面したカナダ最大の都市です。オンタリオ湖に面した市街地には高層ビルが建ち並び、スカイラインがとてもきれいなのですが、それ以上にすばらしいのが、世界一の高さ(553m)を誇るCNタワーから見る夜景です。今回、DC−4にてこの夜景を撮影し、発表の最初に見せようと考えていました。これが実際に使用した写真です。よく撮れているのではないでしょうか?

トロントからバスで2時間ほどで行くと世界的な観光地ナイアガラがあります。


会場紹介

いよいよ、IS&T(The Society of Imaging Science and Technology)主催のNIP14(International Conference on Digital Priting Technology)がはじまります。会場は、カナダのトロントにあるWestin Harbour Castle Hotelです。

左からホテル正面、コンベンションホール、発表会場(500人ほど入ります。この広さのホールを2つ使用して2sessionに分かれての発表です。)の写真です。


10/18(日)

会議は10/19(日)〜23(金)に開催されます。初日は、エントリーとセミナーが開催されました。私はKodakのYee Ngさんが講師をするMultiple-Level Writers(LASER,LED,DMD) and Image Formingというセミナーを受講しました。内容はあとでテキストを見せますが、書き込みデバイスとその多階調処理といったものです。参加人数は8人ほどですこし寂しかったです。せっかくの機会なので講師と受講者の一人に私の論文についてどう思うかを聞いてみました。

講師のYee S. NG氏、会場

Ng氏:”とても興味があります。発表楽しみにしてます。初めて発表?大丈夫、大丈夫、うまくいくよ。幸運を祈ってるから”てなことを言われました。

隣の席にいたHesen氏(Oce-Technologu,オランダ)、専門流体工学:”論文読んでないし、この分野は詳しくないんだ。でもLEDヘッドの方がシンプルで高速化にはむいてるんじゃないの?がんばってね。”といわれたのでLEDやレーザのことなどを話しました。

午後になると平倉所長がNY経由で到着しました。


10/18(日)夜

この日、夜に簡単なパーティーが開かれました。単にお酒が飲めるだけで料理とかは出なかったです。昼間さんもいらっしゃいました。私は、特に知り合いもいなかったのでリコーカナダの社長(名前失念しました。)とお話をしているうちに、何人かの人たちと話をする機会を得ました。まず、ベルギーのザイコン社(湿式の高速マシンのメーカ)の重役さんや東芝アメリカのトナー工場の工場長、アレイプリンター(トナージェットプリンターのメーカ)の技術者、フィリップ・モリス(たばこメーカ)の技術者などです。フィリップ・モリスはたばこが売れないので新規分野の開拓をしようとしているそうです。こんな風に知らない外国人をたくさん話ができたのは良い経験になりましが、驚くべきことは、日本人と違って知らない人に対して本当に気軽に話しかけてくるんですね。日本人もそれぐらい積極性がないといけないかもしれないです。


10/19(月)

10/19(月)は、Ink Jet Processesというセッションを1日中聞いていました。自分の認識が間違っていたのか、インクジェットといえばCanon、HPのサーマル方式、エプソンのピエゾ方式が有名で、市場のシェア的にもほぼこの3社で独占されているため、研究開発も他社はあまり行っていないのではないかと思っていました。ところが、Canon、Epsonの発表はなく、HPが少しという感じで、日立工機、富士ゼロックス、東芝などが自社開発の新しいヘッドの紹介をしたり、外国の大学、ベンチャー企業などが様々な発表をしているのが印象に残りました。サーマル方式(Canonでいうバブルジェット)に関してはCanonとHPがパテントを独占していたはずなのにここにきて他社が参入してくるということは、基本パテントの有効期限が切れ始めたのでしょうか?確かそうだったかな?

さて、NIP14の参加者の20%弱が日本人、発表の30%ぐらいが日本からの論文です。というわけで相当な人数の日本人が英語でプレゼンテーションをする事になります。自分としてもそれほど英語力があるとは思えないので、他の日本人がどれぐらいのスピーチを行うのかは大変興味がありました。結果としてはピンからキリまで。それこそ外国人に負けないぐらい堪能なひとから、全く質問に答えられなくパニック状態から日本語で話だしてしまい、場内騒然ということもありました。1日目の発表を聞きながら、自分の発表が初日でなく、2目であってよかったなあと思いました。


10/20(火)朝:発表準備

発表当日です。朝7:30〜は、チェアマンや他の発表者と朝食を取りながらの朝食です。このとき、AVチェアとOHPなどの機材をチェックします。今回、ノートPCとパワーポイントを使った少し手の込んだ発表を考えていたため、何か問題のあってはいけないと思い、念入りにチェックをしました。

まず、問題はプロジェクターとPCの接続です。プロジェクターの解像度とPCのビデオ出力の解像度が一致しなければ表示することができません。これは予めスペックを調べておいたので問題ありませんでした。つぎに部屋の中央にあるプロジェクターと部屋の隅にある演台との間(約5m)の距離をケーブルでつなぐことです。最初事務局からはPCはプロジェクターのそばにおいてそこでスピーチすればといわれました。しかし、それでは聴衆から自分がよく見えないから何とかしてくれというと、15mもあるディスプレイケーブルを用意してくれました。結果的にこれが大正解でPCを演台にセッティングしてマウス操作をしながらスピーチをすることが可能になりました。初日にPCを使った発表者はプロジェクターのある暗いところで発表をしていましたが、私がスピーチをしたあとは私と同じスタイルでスピーチを行っていました。

さらにもう一つ問題がありました。私のPC(Apple PowerBook 24000c/180)の仕様によることですが、外部にディスプレイをつないで表示をさせる場合、PCを再起動させる必要があります。再起動には約1分30秒かかります。さらにパワーポイントを立ち上げると合計約2分の時間を消費しています。前日のスピーチでは接続と再起動の作業に手間取り、AVチェアが走り回る風景も見かけられました。しかし、私の場合、この件に関しては心配がありませんでした。なぜなら、スケジュール上、私の前に30分のブレークが入ることになっていたからです。


10/20(火)いよいよ発表

さていよいよ発表です。私の出番は、午前中のセッション(Electorostatic Marking Processes)のちょうど真ん中、4番目の発表となっていました。チェアマンは3人いて平倉所長とゼロックスの人とドイツの人でした。順番が来て、PCのセッティングもうまくいき、いよいよスピーチです。

(スピーチの風景、右端は平倉所長)

今回、運のいいことにFocal Paperとなり普通20分の持ち時間のところ、30分時間がもらえ、ゆっくりじっくりと話すことができました。苦労して作ったパワーポイントのプレゼンもうまく動いてくれました。ただ、少しスピーチの速度がゆっくりだったのと声が大きすぎたので演説のようになったいたかもしれません。

さて、問題の質疑応答ですが、ゼロックスの人から一つだけあり、

”この方法においてビーム数を増やした場合、プリズムは一つのままで良いのか?”と聞かれたので

”もちろん、プリズムは一つのままで可能だが、ビーム数を増やした場合、プリズムのサイズが変わってくることがある。”

と答えました。英語も聞き取れて、答えもできたのでほっとしました。

スピーチの最初で、CNタワーに夜景を見せた後で

”これは昨日、リコーのデジタルカメラRDC-4300で撮影した物です”といったところと、

スピーチの最後で、うちのTwinsの写真をみせて

”わたしがTwinビームの研究をしていると、我が家にTwinベビーが生まれました”といったところでは場内、大爆笑なった時は、思わずガッツポーズでした。

以上、スピーチも無事終わりました。平倉所長からも

”うまくいったね。パーフェクトだよ。”とお褒めの言葉をいただきました。

しかしながら、さすがにその後どっと疲れが出てしまい、休み時間に部屋に帰って昼寝をしていたら寝過ごしてしまい、午後のセッションには少し遅れてしまいました。


以上、論文発表がうまくいきましたのも、論文作成と発表練習にご協力をしていただいたみなさんのおかげだと思っています。また、このようなチャンス与えていただいたことにも大変感謝しております。どうもありがとうございました。

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