May 26, 2005

パターの悩みと考察1

パターの二大悩みといえば

1) まっすぐ転がらない
2) 距離が合わない

いったいどうすればいいのだろう?

1)まっすぐ転がらない
ちょっと理屈をこねてみよう。ボールをまっすぐ転がすためには単純にボールにパターのフェースを直角に当てるだけである。では、物理的にまっすぐ当てるにはどうしたらいいのか?それは、パターのヘッドをまっすぐに移動させればいいのである。まっすぐかどうは人間の目と手の感覚で判断するしかないが、力学的にはまっすぐに移動しやすいか、しにくいかとという問題がある。つまり、いかにヘッドが回転にしにくいかを考えれば、まっすぐに移動しやすいヘッドが作れるはずだ。

そんなことは、単純なことで、すでにピンタイプのパターの特許にあるように、ヘッドの周辺部に質量を配分すればよい。つまり、慣性モーメントM(Σ質量x半径x半径)はが大きければ回転させるには、大きなトルクT(力x半径)が必要になる。つまり、

 回転加速度=T(トルク)/M(慣性モーメント) ・・・・(1)

なので、パターを振ったとき、ヘッドの動きが乱れてが回転加速度を小さくするには慣性モーメントを大きくすればいいのである。よって、慣性モーメントが大きいパター、今流行のマレットや2ボールはまっすぐにボールを打ち出しやすいということになる。

しかし!!ゴルフはそんな単純なものではない!!!

そもそも、パターは人間が振るものである。人間の骨格は機械とちがって自由度が大きく、ものをまっすぐに振ることは難しく、相当な訓練が必要である。

もし、練習をしていない初心者がパターを振った場合、まっすぐには振れないはずである。そうなると当然、パターのヘッドはシャフト周りに回転を始める。その際、慣性モーメントMが大きいパターと小さいパターでは、式(1)を変形した(2)より

 T(トルク)=回転加速度xM(慣性モーメント) ・・・・(2)

回転加速度が一定の場合、慣性モーメントMが大きいほどトルクT、すなわちグリップ内でシャフトを回転させる力が大きくなる。

すなわち、慣性モーメントの大きいパターほど、ブレだしたら制御しにくいと言うことなのである。

つまり、すでにまっすぐ振ることを会得したプロにとっては強い味方になるが、素人には制御しにくいものと考えられる。

ではどうするか?
まっすぐ振る技術を会得して慣性モーメントの大きいパターをつかう
これが正解だが、
われわれアマチュアはこれでいいのだろうか?

Posted by itoq at May 26, 2005 02:25 PM
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