■ すでに10ヶ月が経ちました
日本のTVを海外で見るプロジェクトをはじめてすでに10ヶ月以上が経ちました。
当初心配いていたシステムのトラブルがほとんどなかったことには驚いています。実際、10ヶ月間で日本の実家の父にPCのリセットを頼んだのは1どだけです。(それもしなくてもいい事をNJからリモートでやろうとしたため)ともかく、ハードとソフトの組み合わせが良かったのではないかと思い、幸運に感謝しています。
ホームページのアクセスも2000件(2重カウント制限)を超えているので、興味をもっている人がそれだけいたと言うことだと思います。
■ CMカット
現在、日本のTV番組を録画してアメリカで見ると同時にアメリカの番組はHDDレコーダーを用いてみています。単純に便利になったなぁと言う感想がありますが、TVというメディア=媒体とそのビジネスモデルの崩壊が各所で取り上げるようにこんなことしていていいの?と正直思うこともあります。
言うまでもなく民放の収入源はコマーシャルです。でも、それを録画して瞬時にCMカットまたはスキップできるようになれば視聴者はCMを見なくなり高い広告料をスポンサーが放送局に払う意味がなくなります。放送局は相当危機感を持っているのではないでしょうか?
■ TVと言うメディア
しかしながら、利用者として放送局のビジネスモデルのことを心配する前に、放送局自身が予想されていた変化の前にあまりにも動きが遅いことにも驚かされます。
最近ニュースで取り上げられ、社会問題になっているTBSと楽天、フジとライブドアの買収の問題の中で放送局側のコメントに
”インターネットの会社が何をしようとしているのかがわからない?”
といった意見が聞かれますが、”そんなこともわからないのか!!”といいたくなります。
これまで、一方通行で垂れ流しであったTV放送は、TV受像機だけがコンテンツを楽しむ手段で、視聴者が簡単に好きな時間に好きな部分をだけを見る方法がなかったから、仕方なしに、放送局の設定した時間にTV番組を見ていたわけです。(VHSビデオでの録画程度のことはできていましたが。)
つまり、番組の途中でCMが入ったとしてもただで興味深い番組が、TVを買うだけで見られるのだから、TVを見ていたわけです。別な見方をすれば、CMが入っていても見ざるを得なかったわけです。TV=電波を媒体(メディア)とするサービスは、一方的で放送局主体ではあったけどそういう理由で存在価値があったのだと思います。
すなわち、HDDレコーダーなどが一般的になることにより、TVという媒体(メディア)は部分的に終わりを迎えようとしているのだ思います。(ニュース等の即時性のあるコンテンツに関しては録画は一般的になりにくいと思います。)
■ デジタル・メディア
人間の歴史を見れば数多くの情報とメディアの変遷がたったことが思う。
音声
レコード、CD、iPod
文字
紙、PC(ワープロデータ)
映画等の画像
フィルム、テープ、DVD、デジタルビデオプレーヤー
放送
電波、インターネット
ともかく、あらゆるコンテンツがデジタルで処理される時代に、放送局がインターネットに強い会社と統合するのは自然な流れの気がするけどなぁ。
Posted by itoq at October 28, 2005 10:56 AM