★☆★アジア周遊40万マイル獲得の旅☆★☆
1999.10.28-11.3
<パート3、10.30>

相変わらずバンコクの交通はひどい。でもこの混沌としたところが良いのかもしれない。
シンガポールの空港で知り合ったMLの夜明さんは想像以上のすごいひとであった。

◆バンコクについて◆

バンコクについて思うことが2つある。

●その1

私が物心ついたころだと思うが、父が私に1本の8ミリ(ビデオじゃないよ。)を見せてくれた。そこには今から数えれば30年以上前のバンコクの町並みや車の流れが記録されていた。

さらにその8ミリには着物を来た母と祖母、おめかしした姉、そしてまだ赤ん坊の私が写っていた。場所は羽田空港である。

こりゃ何なのかというと、外資系のコンピュータ会社で営業マンをしていた父が、優秀な営業成績をあげたご褒美にバンコク旅行に行かせてもらった記録なのである。30数年前のその当時は外国に行くなんて事は本当に珍しく大変名誉なことらしく、家族みんなできれいな格好をして羽田空港まで父の見送りにいったそうである。

父にとっても自慢の出来事のようであり、幼い頃、よくバンコクの話を聞かされたような記憶がある。要するにこれが私とバンコクの最初の出会いのような気がする。(バンコクではなくバンコックと言っていた。)もう一度あのフィルムを見てみたい。家のどこかにあるとは思うが、あったとしても映写機がないの見れないのが残念である。


<インターコンチから見た鉄道の駅、開業は99.12>

●その2

バンコクの交通事情の悪さは、他の東南アジアの大都市の中でもトップクラスである。自動車の排気ガスのために街中を歩くとのどが痛くなったりする。日中もそうだが夕方の帰宅時間になるといたる所で渋滞だ。原因は人口の急激な増加に対して交通網の整備が追いつかないためだろう。市中を走るバスは沢山あるが、やはり渋滞緩和のためには鉄道による大量輸送が必要である。というわけで99年12月に開業される市内鉄道(高架橋を使っている)に対する期待は高い。

そして3年ぶりにやってきたバンコクは前回同様”なんでこんなに道路工事が多いのだろう?”というところだった。ただ、ちょっと気がついた事があった。”なんでまた同じところやし直しているの?”。ベビーカーに子供を乗せて街中を快適に歩けるかどうかのポイントは歩道に凸凹が少なく、歩道の切れ目に段差がないということだ。そういう意味でバンコクの街中の歩道は最悪である。(もっと悪い都市を知らないだけかも知れない。)段差のあるところにはスロープをつけるとか言う発想がまだまだのバンコクである。しかし、それだから歩きにくいということもあるが、それ以上に歩道の凸凹が気になる。

バンコクの歩道は基本的に、アスファルトではなく30cm×30cmぐらいの敷石を並べた物だ。日本では余り見かけないが似たような物にインターロッキングと言う物があり、これは日本でもこれを並べた歩道はよく見かける。コンクリートレンガで縁がギザギザしている物だ。バンコクの敷石もインターロッキングも施工方法はほぼ同じである。土で固めた下地の上に砂を敷き上にその上に敷石、インターロッキングを並べる。最後に上から砂をまき目地を埋める。手作業でできる工事なため人件費が安いタイ向きの工法かもしれない。しっかり施工すれば長い間問題なく使用できるはずだ。要するに手抜き工事かちゃんと管理されていないかということで何年かでやり直しになっているんだと思う。

で、何が言いたいかというとバンコクの土木建築技術のレベルについてちょっと心配であるということだ。あの調子で高架橋の鉄道を建築したのであると考えると安全性がちょっと心配である。私は建築技術者ではないが(機械の技術者である)高架橋のコンクリートの打ち方など素人目にもちょっと問題がありそうな部分を発見することができた。お国柄といってしまえばそうなのかもしれないが、”マイペンライ”(まあいいか)もすぎるとちょっと不安にさせられる。

◆ホテルと朝食◆

バンコクでの宿泊はサイアム・インターコンチネンタル・バンコクである。このホテルはサイアムスクエアというショッピング街(渋谷見たいなところ)と接していたりやワールドトレードセンターへも歩いて数分と買い物には絶好のロケーションにあるホテルだ。設備はちょっと古い感じがするがさすがにインターコンチだけあってサービスなどは申し分がない。


<サイアム・インターコンチネンタル・ホテル>

昨日の疲れもあって朝はゆっくりと起きた。とりあえず朝食を取ろうと思い隣のサイアム・センターというショッピングセンターに出かけ喫茶店に入り焼きそば・チャーハンなどを頼んだ。東南アジアの国々であればこういったメニューが大抵あり何も考えずに頼むことができる。ただ、味に関してはインドネシアのミーゴレン(焼きそば)、ナシゴレン(チャーハン)の方が数段おいしい。

ところで東南アジアの国を旅行するときに心配なのは飲料水である。当然の事ながらミネラルウォーターしか飲まない。日本のレストランと違って自動的に水が出てくることはないので水が欲しければ別途注文する。ただ困るのはグラスに氷を入れて持ってこられてしまう時だ。はたしてこの氷の原料はミネラルウォーターなのかはたまた水道水なのか?

もう5年ぐらい前の話であるが私の職場の先輩(座席は隣)がタイのプーケットに旅行に行った。彼の話によると現地で激しい腹痛にみまわれて数日寝込んだそうだ。そんな話を聞いていたそのとき彼の席の電話がなった。彼の表情が見る見るうちに暗くなっていく。電話は成田の保健所からであり、検査の結果”赤痢”が見つかったそうだ。職場は騒然とした。すぐに横浜のある病院に隔離入院となった。保健所の人が消毒にきた。幸いなことに赤痢は空気での感染はしないためそれほどの大騒ぎにはならなかった。

数日後、興味本位で彼の入院している病院にお見舞いに行った。もちろん隔離病棟である。刑務所の独房のような病室の並ぶ病棟に行き、彼に会った。そのとき聞いた話によると彼もプーケットでは飲料水には気をつけていたそうである。ただ、氷入りのジュースを飲んだようだ。きっとそのが原因と考えられる。それ以来、私もジュースを頼むときは”氷なし”と言うようにしている。

◆バンコク市中(ホテル周辺)ぶらぶら◆

サイアム・センターからマー・ブンクローン・センターに移動した。マー・ブンクローン・センターは結構庶民的なショッピングセンターであり、値段もリーズナブルである。ちょっといい物が欲しければ東急百貨店も併設されているのでそちらを利用することもできる。ただ、入り口部分が工事中でベビーカーでのアクセスが大変だった。わかりやすく言えば雰囲気的にアメ横商店街と上野松坂屋の関係だろうか。(余計わかりにくいって?)

ぶらぶらしながら、子供のサンダルや大人のサンダルを買った。日本の半分ぐらいの値段だろうか?気の利いたサンダルが1000円ぐらいから買える。とにかくコピー商品が多い。特にナイキが多いがナイキにこんなデザインあるのか?と言いたくなるものやお決まりのポロのポロシャツ、ディズニー・キャラ、それからキティーちゃんのサンリオ関係も多かった。

サンリオとディズニーは要注意である。子供達が見つけたらさあ大変だ。”キティーちゃん、ほしい、ほしい”、”ミニーちゃん、ほしい、ほしい”で大騒ぎにならないように遠くから注意しながら店内を歩くのだが、こどもは、”おいおい、どこにあるんじゃ!!”と言いたくなるような遠くからキャラクターグッズを発見する。

昼御飯は最上階のフードコートにあるラーメン屋に入り、ラーメンとトムヤム麺を食べた。トムヤム麺は名前の通りトムヤンクンがスープのラーメンである。辛さ程良く、おいしく食べられた。子供は普通のラーメンを食べさせたが、ウチの子結構辛いのもOKでトムヤム麺も食べちゃったりして・・・


<トムヤム麺と僕はラーメン>

マー・ブンクローン・センターを引き上げ、サイアム・スクエアのセブン・イレブンで水・ビール(もちろんシンハ)・明日の朝食(パン・ジュース・ミルク)などを買ってホテルに戻った。いくら高級ホテルに泊まってもこのパターンはなかなか変えられないなぁぁぁぁ・・・

◆ホテルでプチャ・プチャ◆

ホテルに戻りtwinsとプールに行くことにした。ホテルのプールは基本的には大人用の深いプールであるがその一部が深さ30cmぐらいのこども用になっている。ただ、深さ30cmではウチの子供でも楽勝で背が立ってしまうので安全といえば安全だがちょっと物足りない。


<お子ちゃま用プール>

浅いプールで飽きてしまったTwinsは、浮き輪に入りパパにひもをひけという。なんて人使いの荒い奴らだ。とにかく奴隷のようにひもを引く。まあ、お父さんはそれはそれでうれしいから良いのだけど。浮き輪遊びも上手になったなあと細い目をさらに細めたりする。

海外のホテルのプールに来るといろいろな国籍のホテルゲストに出会うことができる。プールサイドのベンチで一日中本を読んでいるヨーロッパ系の人。アジア人はウチのようなファミリーが多く、おやこで遊んでいたりする。そんなとき恐ろしくスタイルがお母さんと子供のファミリーがやってきた。会話を聞いた感じフランス人のようだ。まるでモデルのようなスタイル抜群のお母さんはジーンズ姿にTシャツ。ブロンドのショートヘアで完璧な顔立ち。また、顔が小さいよな。くわえタバコにペーパーバックを手に持っていた。思わず”ヒューー!!”と言いたくなるようなその姿に見とれてしまった。残念な事に水着姿は見れなかった。お子ちゃまもとってもキュート。ウチのデカ顔twinsの半分ぐらいの顔の大きさしかない。絵になるねぇ。

◆バンコク・ミニオフ◆

今晩は、MLの夜明さんとバンコクミニオフである。彼女は元ツアー系トラベラーからバックパッカーに転身(?)したようだがなぜかバンコクは初めてらしい。いとQファミリーもバンコクは二回目であり、タイ料理なども詳しくないのでとりあえず無難なところでホテルからも近いワールド・トレード・センターにあるMKというタイスキ屋に誘った。


<隊長(左)と夜明さん(右)>

夜明さんのひととなりはHPを参考にしてもらうとして、一緒によく食べて、よく飲んだのである。楽しい話を楽しい時間をどうもありがとう。

じつはその日、ワールドトレードセンター前の広場ではタイ・フード・フェスティバルという催しが開催されていたのである。広い広場には100件ぐらいの屋台が設置され様々なタイ料理を食すことができた。時間も早かったのでそこでタイ料理を摘みながら飲み直した。もうみんなご機嫌な状態でお開きに。彼女もタクシーでホテルへと帰って言ったのでした。それにしてもシンハーはうまい!!でもブレイクしすぎて次の日はみんな二日酔いだ!!


<前の日><ホーム><いとQトラベル><次の日>