さて、システム構築ですが、アメリカに住んでいながらPCを日本に設置するためには数少ない(年に1、2度)の出張の機会を利用するしかありません。そのためにはできる限りのテストをアメリカで行い、それをそのまま日本に設置するしかありません。 その上、動作の最終確認は、アメリカに帰ってからしかできないので何かミスがあったら取り返しがつきません。 ■ TVキャプチャーボード メルコのPC-MV5DX/PCIにしました。基本的に日本のTVが録画できればなんでもいいのですが、 付属ソフトがiEPG(インターネットのTV番組表から予約できるシステム)対応と録画データの共有フォルダーフォルダーへの自動コピー(転送ではないです。)対応であったのよかったです。 ■ リモートデスクトップ WindowXP Proに標準装備のWindows リモートデスクトップを使うことにしました。そのためJapanPCはWindowXP Proです。 PCは、DELLのOUTLETでOptiplex GX100(Cerelon2.4G)を$344で買いました。TVキャプチャーはボードが行うのでCPUパワーはいらないと思いますが、メモリーは512G、HDは200Gに増設しました。 ■ VPN VPNは、SoftEtherVer1.0を使いました。 VPNを個人で設定するのはちょっと苦労するだろうなぁと思っていました。そこで、まずはなにかいい方法はないかと調べてみると、ルータにそのような機能のものがあるということでまずは購入して試してみました。 1) Linksys WRV54G (ルーター)+ QuickVPN (VPNクライアントソフト) これはまったく動きませんでした。インターネットの掲示板などで調べましたが、ほとんどつながらないようです。VPNの難しさを実感して正直落ち込みました。 2) メルコ WZR-RS-G54HP メルコのWeb Pageのこの広告を見て、このプロジェクトを考えたといっても過言ではないです。 日本のネットショップで購入し、日本の家族から送ってもらおうとしましたが、発売したばかりで在庫がなく、出張の予定を考えるとテストができそうにないので購入はあきらめました。(日本から送ってもらうということは、一度、アメリカでテストし、それを実際の設置のとき(出張などで日本に行ったとき)に日本に持ち帰って設置すると言うことです。やはり、一度テストしておかないと不安です。) VPNはやっぱり無理、ということはこの計画はもうだめか・・・ と思っていたときに見つけたのがSoftEtherVer1.0でした。フリーソフトの上、設定も非常に簡単であっという間にVPNが設定できました。その時間、SoftEtherVer1.0を知ってから1時間以内!!Linksysで苦しんだ数週間はなんだ!という感じでした。ちなみに、開発者は19歳の大学生と言うことも驚きでした。 SoftEtherVer1.0の動作は非常に安定しているのですが、唯一気になるのがスピードの遅さです。 ■ DDNS VPN接続をするためにはグローバルIPアドレスが実家のルータに振られていないといけません。一般的に固定のグローバルIPアドレスなら何でもできますが、コストを考えると問題ありです。そこで動的なグローバルIPアドレス+DDNSを利用して、名前解決をするのが一般的です。 当時、日本の実家はiTS.COM(CATVインターネット)を利用していました。IPアドレスはプライベートなものだったのでサービスをアップグレードしてグローバルIPアドレス供給にしました。 DDNSは、日本設置用に買ったLinksys WRT54Gが内部設定メニューで対応していたDynDNS(無料)を利用することにしました。 ■ メディアプレーヤー メルコのPC-P3LWG/DVD にしました。キャプチャーボードと同じメーカーの方が再生上のトラブルが少ないかなと思ったからです。 以上をまとめたのが下の図です。 これがうまくいけば、
となるわけです。
■ とにかくテスト 必要な機材は、アメリカと日本に分けて購入し、NJの環境でできる限りテストしました。 <日本> キャプチャーボードは日本のTVを録画するので日本のものにします。もちろん日本のネットショップで購入。郵便でアメリカに送ってもらいました。 <NJ:アメリカ> PC、増設メモリ、増設HD、ルーターなどは日本よりアメリカの方が断然安いので、アメリカで購入しました。 機材がそろったところで、念入りにテストを行いましたが、出張の時は刻一刻と迫ってきており、ちょっとあせりました。感触をつかめたのは出張の直前だったかな? |
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